腰痛・ぎっくり腰
慢性腰痛とぎっくり腰では様々な違いがあります。慢性腰痛は姿勢不良などが原因で、筋肉が硬くなってしまい鈍痛や重だるさが長期間続いている状態です。一方、ぎっくり腰は重たいものを持った時などに突然起こる、激しい痛みを伴う腰痛です。慢性腰痛とぎっくり腰では治療法も変わってきます。慢性腰痛の場合は腰部を温め、マッサージや鍼(ハリ)やお灸で筋肉をほぐして血流を促し、ストレッチを行い軽減・予防に努めます。
ぎっくり腰の場合、痛めた直後に温めたり、痛いところに直接マッサージをしたりすると症状が悪化することがあります。まずは足部等の腰以外の部位に治療をし、2~3日後から徐々に運動や腰へのマッサージ等を開始します。
慢性腰痛とぎっくり腰、どちらにも共通していることは、早く治療を開始することが早期治癒への近道になるということです。
肩こり・頭痛
最近、頭がしめつけられるような痛みや、後頭部に鈍痛を感じることはありませんか?
その原因は肩こりにあるかもしれません。長時間同じ姿勢での作業・運転、枕の高さがあっていない等の理由で血流が悪くなり、疲労物質が蓄積され、筋肉がかたくなると肩がこった状態となります。そこから神経が刺激され頭痛が発生します。これを放っておき更に悪化していくと、めまいや吐き気、手のしびれなど様々な症状を伴うようになることがあります。
肩こりの自覚の有無を問わず、肩周りや肩の動きに関連する筋肉をほぐし、関節の動きを出すことによって血流が改善されると、肩こりだけでなく頭痛など他の症状の改善にも繋がっていきます。
スポーツ障害
主なスポーツ障害には、野球肩、テニス肘、ゴルフ肘、ジャンパー膝、アキレス腱炎、腸脛靭帯炎、扁平足障害、腰椎分離症・すべり症、シンスプリント、ランナー膝、肉離れ、コンパートメント症候群など様々なものがあり、お子さまからお年寄りまで、技術や体力、経験によって様々なスポーツシーンで発生します。
スポーツ競技によりますが、いずれも使い過ぎ(オーバーユース)や不適当な身体の使い方(フォームの乱れ)が原因である事が多く、その背景には筋力不足や関節可動域の低下も考えられます。
患者さまの訴え(自覚症状)と目に見えない身体に現れた変化(他覚症状)を競技の特性をふまえ、フォームや骨格のアライメント(正常な関節の位置)を考察し、最適なポジションを見つけていきます。また症状により東洋医学的な観点も交えながら痛みが起こる原因を探求し、お互いに共有して治療計画をつくります。
早期の復帰と復帰後の予防を含め、楽しんでスポーツ生活を続けていただけるようサポートさせていただきます。
膝の治療
お膝は毎日、自分の体重を支えてくれていて、とても頑張り屋さんです。
私たちが生まれて、歩けるようになってからずっと苦楽をともにしてきましたので、お膝は様々な性格に育っています。
ときには関節の軟骨がだんだんすり減り、それを包んでいる膜が炎症を起こしてしまい、水が溜まり腫れてしまう事もあります。それでも頑張っていますと軟骨に棘などのひっかかりが生じ、お膝の関節が狭くなってきます。そうしますと、お膝を支えてくれている靭帯がゆるむ原因になり、お膝を守ってくれている筋力が弱ってしまいます。いつも体重を支えてくれていたお膝のバランスが崩れてくるとO脚変形になってしまう事もあるかもしれません。痛みの原因は人それぞれのようです。
どういう道を歩んできて、どんな性格になっているのか、何をしてあげれば痛みを和らげ取り除けるのか、患者さまの大切なお膝とお話をさせてください。
姿勢・骨盤矯正
姿勢・骨盤の歪みは、長時間の同じ姿勢、足を組む、カバンのかけかた、スポーツや怪我の後遺症、靴が合っていないなど、日常の身体の癖が原因で起こります。それらが関節や筋肉に負担をかけ、猫背、背骨の歪み、骨盤の傾きや左右のバランス不良などの原因となる事があります。
日常生活以外の原因としては、妊娠中に大きなお腹を支えていた骨盤への負担による歪みが考えられます。長い間、赤ちゃんを守ってきた骨盤はとても疲労しています。そうなると骨盤内の筋肉のバランスが崩れ、臓器の位置の微妙な変化が起こり、血液循環やホルモンバランスが悪くなり、内蔵の冷えや下半身の冷えの原因となります。またそれらを守るため脂肪も付きやすくなってしまいます。
できるだけ早い期間で良い姿勢、正しい骨盤のバランス状態になっていただくため、患者さまのお身体のお悩みや疑問を理解する事に重きを置き、症状の改善をはじめ、適切な説明やアドバイスをできるよう努めています。